骨粗鬆症 - 大丈夫ですか?
骨粗鬆症(こつそそうしょう)とは、骨量が減少し、まさにその字のごとく、「骨」が「粗」く、「鬆(す)」が入ったようにもろくなってしまう症状です。高齢者や、特に閉経後の女性に多く見られる病気です。
原因は、カルシウムの摂取不足や、ホルモン代謝の変化によるものと考えられます。
したがって、治療および予防には、食事のなかでカルシウムを充分に摂取することがあります。
と同時に、カルシウムの吸収や利用効率を高めるためにリンとの摂取比率を考慮することや、ビタミンDを取り入れることが必要です。
骨粗鬆症になると骨折を起こしやすくなります。高齢者の骨折は、治りにくいというだけでなく、寝たきりや痴呆の誘因となります。若いうちから予防を含めたケアが必要です。
骨粗鬆症の食事の注意点
1.カルシウムを充分に摂取する。
成人のカルシウム必要摂取量は、通常、600ミリグラムといわれますが、骨粗鬆症の改善と予防には、1日1000ミリグラムを目標にします。カルシウムを多く含む食品(牛乳や乳製品、小魚や海藻、小松菜や青梗菜などの青菜類)のなかでも、牛乳や乳製品といった、吸収率の高いものを積極的にとるようにします。
2.良質のたんぱく質を適度に摂取する。
1日60?80グラムを目安に摂取します。たんぱく質は、あまり多すぎてもカルシウムの吸収を悪くしてしまいます。
3.ビタミンDを充分に摂取する。
カルシウムの骨への沈着を助ける役割をするのが、ビタミンDです。
ビタミンDは、体内の石灰とリンの代謝を調整し、骨をつくるのに関与します。これが欠乏すると、歯の発育が悪くなし、骨は軟化します。骨粗鬆症の原因となるのです。
また、年中、日光のあたらない場所にいると、ビタミンD不足症、いわゆる「セムシ」という症状を起こします。日本では、冬にほとんど日光をみない北陸地方に多くみられます。
人間の皮膚は、日光や紫外線にあたるとビタミンDをつくる作用があるのですが、曇りがちであったり、冬に雪の多い地方では、日光にあたることが少ないので、ビタミンDが不足するのです。ビタミンDは、脂肪に溶けるため、ビタミンAといっしょに魚の肝臓、肝油、バター、卵黄などに多く含まれます。またきのこ類や酵母には、ビタミンDの前身のエルゴステリンが含まれており、紫外線にあてるとビタミンDに変わります。