骨粗鬆症 - 大丈夫ですか?
骨粗鬆症は、骨からカルシウムが溶け出してもろくなり、骨量が減少して、骨が変化して容易に骨折しやすくなる病気です。
人は、年齢を重ねるにしたがい、身長が縮まり、背中や腰がまがってきます。
高齢の方に多い骨折や腰痛の原因となっているのが、近年注目されている病気、骨粗鬆症です。
骨からカルシウムが溶け出してもろくなり、容易に骨折するようになってしまうのです。
高齢者の腰痛の2大原因は、この骨粗鬆症と変形性脊椎症(へんけいせいせきついしょう)といわれるほど、現在、日本では問題になっている病気です。
骨粗鬆症の場合、骨の組成は正常で問題はないのですが、骨量が減少することで骨がもろくなります。
骨粗鬆症には、「閉経後骨粗鬆症」と「老人性骨粗鬆症」があります。
「閉経後骨粗鬆症」
骨粗鬆症のなかでもっとも多く見られるタイプです。閉経後5年から10年で現れます。
「老人性骨粗鬆症」
高齢者にみられる骨粗鬆症のタイプです。特に痩せ型の50歳以上の女性に多くみられます。
骨粗鬆症は、脊椎骨(せきついこつ)、いわゆる「背骨」に早く現れます。進行すると、圧迫骨折(あっぱくこっせつ)を起こしやすくなります。圧迫骨折とは、骨の上下方向に圧力が加わったときに生じる骨折です。かかとを強く打ったときに、骨折を起こすことがありますが、これは長管骨(ちょうかんこつ)の圧迫骨折です。足の付け根や手首、腕の付け根の骨折が多く見られます。足の付け根の骨折は、高齢者の骨折は、寝たきりの原因となります。
寝たきりはさらに痴呆の原因ともなるので、高齢に方々にとって骨折は非常に注意すべきものです。
骨粗鬆症は、60歳の女性の半数、70歳の女性の約6割に認められるといい、女性は特に注意が必要です。女性はもともと男性よりも骨量が少ないうえに、閉経後、ホルモンの変化によって急に骨量が減少するのです。
日本には、現在、500万人以上の骨粗鬆症の患者さんがいらっしゃるといわれます。心臓病や高血圧、がん、それに肥満、といった、ほかの多くの成人病と同様、骨粗鬆症も若いうちから、食事や運動などの生活習慣を見直し、予防していくことが大切です。
過度なダイエットや運動不足、逆に運動のしすぎ、喫煙、お酒の飲みすぎ、また女性では生理不順を招くような生活は、骨粗鬆症を招きます。
現在、成人病検診では、骨粗鬆症の診断もおこなう場合が多いようです。40歳を過ぎたら、定期的に骨量の測定を受けるようにしましょう。